10/15追記 毎日のように立ち上げて家の中を歩き回りながらボーカルのダビングを繰り返していますが、一度も不自然な挙動すら起きません。このソフトにおいてリブートや手動リフレッシュは実に縁遠い作業となるでしょう。データを守ることと常にレスポンスが一定していることは驚きです。 SMPTE信号を事前に用意して外部Seqをロックしながらのモノモニター作業を試してみようと思います、流し込みで完璧なら収録ハブとしても最良となります。 このソフトは現状完全ディストラクティブです、言わば切り貼り不可のテープMTR。undoもエフェクトも何もありません。しかしこれの安定性を超えるものを作るのは相当なことと思います。しかしステレオRecが実現したら他のアプリは外すかも知れません。この信頼性は変え難い訴求力として自分の心を掴んでいます。 ------- エフェクトが豊富とかそういう方向性も華やかで良いのだが、この手のアプリに本当に求められる事といえばシンプルな設計から得られる基本性能の高さ。現存のアプリの中でこのアプリはずば抜けて"普通"を実現していると思う。長期間のロードではないし、あくまで参考程度ということで。 ・トラッキングを進めていく中でタイミングがきちんとロック出来ているかという点、これは最も重要なポイントでまずは及第点。インプットモニタのレイテンシーもギリギリまで抑えられている印象で快適に録音出来る。但しそれでも二桁レベルのsample精度が求められる制作には少々癖が感じられるかもしれない、基本は充分な合格点。 ・同時録音トラック数は1TRモノになる(Dock系を差した場合は未確認)ので、ライブやリハなど一発収録には向いていないかもしれない、しかしインプットモニタ品質や収録された音質は密度こそある程度仕方ないものの必要充分なクリアさを保っており通常のリスニングにケチがつく様な印象は全く感じられない。パンチも可能、アウトに関しては再生はぶら下がらず同時停止する。とにかく操作が軽い。 ・パンチ後もリージョン化しない、これによりDL後に外部DAWへのリスタンプする負担が解消されている。処理後のクリップは発生していない、クロスフェードの品質が良い為かは不明。 ・UIは適切な処理が考えられている、とにかく各パーツをタッチしてみよう。手動スクロールと再生ポイントの移動はタッチしている時間と縦バーにくっ付いているボックスの内外により判別しているようで最初は一瞬パニック状態になるが、慣れると快適で上手いアイディアだなと感じた。 ・ファイルのIN/OUTはとてもスムーズに行える。どちらかというとトラック数の多さよりここを(Import)購入の決め手としている人が多いと思うが、16TRまで拡大したことによる安定性確保の恩恵は短い時間ながら8TR程度まで試した結果では確実に得られていると感じた。16TRまでTDプリントを済ませた後細かいトラック毎のLEVEL,PANをテストしてみたい、録る以上にこんな用途が実は向いている気もする。 色気を出さず更に頑丈なソフトへ育てていって欲しい、沢山のレビューや報告が必要になると思うのでヘビーな使い方をする方の投稿を自分も待っています。男気というか....ルックス以上に気概を感じさせる良いソフトだと思います。